児童書と #FGO で読む人文学特集号『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2025年7月 梅雨号
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◆本書は、2018年のはてなブログのお題の「読書の秋」にのっかり、やってみた「児童書×人文学シリーズ」の今回、特集号にまとめた形となります。このシリーズ記事を書いていた2018年の後半~2019年初めごろは、私が2000年代前半の青少年期に読み、親しんだ世界各地の神話や伝説を翻案した作品や、歴史に題材をとった物語が絶版になっていた時代でした。折しも、スマホ向けRPGの『Fate/Grand Order』(FGO)が人気となり、出版業界ではゲームに登場する神話や伝説の神々、英雄や歴史上の偉人にまつわる書籍の復刊・重版を望む声が上がりました。 ◆本誌に収録したケルト神話の2人の英雄の物語を翻案したサトクリフの児童書は、はてなブログでの執筆当時、ほるぷ出版のバージョンとちくま文庫の版ともに絶版・重版なしの状態でした。そこで、私は2人の英雄のサトクリフ作品の紹介記事を書くことにより、復刊・重版を促そうと実行。ちょうど、旧Twitterでは、ほるぷ出版でサトクリフ作品の復刊リクエストのアンケートを取るツイートがなされたり、ちくま文庫では2019年の春には2人の英雄の物語の合体本を重版する形で復刊がなされたりしました。 ◆そうしたことが起こってから、2025年の春で6年が経ちます。出版業界が人気スマホ向けRPGで広い意味での古典や伝記の復刊・重版で盛り上がりを見せてから時間が経ち、その間にFGOは長い運営を経て、今年の夏で10周年を迎えることになりました。その記念として、ささやかながらお祝いをしたいと考え、本誌をまとめるに至った次第です。 ◆どの本も、小学校の高学年・中学校以上を対象読者に書かれたものです。神々の関係図、人物の挿絵や当時の世界地図が挙げられ、衣食住や風習が解説してあります。成人した人が読むには、それぞれの地域や時代のことを知るのに入門書としても適しているのではないでしょうか。 ◆特に、ナイチンゲールがクリミア戦争に看護師として従軍した時にイギリス軍の兵士たちに教育したり娯楽の重要性を教えたりした学校の設立したり、帰国してから取り組んだ看護学校の設立による近代婦女子が自立して生きる道を切り開いたりした等の功績には、社会史的にも一読の価値があると思います。
【特集】:児童書とFGOで読む人文学
◆児童書で読む神話や伝説の「物語」~加藤綾子/Tobi『ギリシア神話 知っておきたい!神様たちの物語』(角川つばさ文庫)~ ◆児童書で読む近代職業としての看護師とその確立者~村岡花子/丹地陽子『戦場に命の光 ナイチンゲール』(新装版、講談社 火の鳥伝記文庫 )~ ◆児童書で読むケルト戦士の物語~サトクリフ作品のクー・フーリン とフィン・マックール~
【詳しい内容について】
本誌の詳しい内容紹介のほか、目次の一覧記事に、元の記事をへのリンクから、試し読みができるようになっております↓ https://naka3-3dsuki.hatenablog.com/entry/2025/06/03/115626
【商品データ】
・タイトル:『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2025年7月月 梅雨号 ・特集「児童書とFGOで読む人文学」 ・著者:仲見満月(なかみ・みづき) ・発行年月日:2020年6月21日 初版 ・ページ数:34ページ(本文、モノクロ) ・サイズ:B5(高さ25.7×幅18.2センチ) ◆購入の際の注意点◆ ・表紙や本文の見本画像の色味は、デバイスの環境によって、異なる場合がございます。あらかじめ、ご了承下さい。